光回線を利用する時、多くの場合ルーターが必要になります。
しかし、「ルーターって何?」「なんとなくわかるけどどんなものがいいの?」という方もいるかもしれません。光回線に合った最適なルーターを用意したり、より良いものに買い替えたりするだけで、インターネットがこれまでより快適に利用できる場合も多くあります。今回は、ルーターとは何か?というところから、選び方まで徹底的に解説しますので、光回線のルーターについての疑問をお持ちの方は、参考にしてみてください。

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※本記事は2024/3/1時点の情報です。詳細は各公式ページをご参照ください。

ルーターとは?

ルーターとは、わかりやすく言うと家に引かれているインターネット回線をパソコンやスマホなど複数の機器につなげて共有するための機械です。

ルーターがない場合は、1つのインターネット回線に対して1台のパソコンなどの機器しか繋ぐことができません。
しかし、ルーターがあれば、1つのインターネット回線を複数の機器で使うことができます。

また、よく「ONUやモデム、回線終端装置とはどう違うの?」と疑問に感じる方がいますが、ONUやモデム、回線終端装置は、自宅までやってきた通信信号をパソコンやスマホで読み込み可能な形式に変換する装置のことで、ルータとは役割が異なります。
(ONU・モデム・回線終端装置についてはこちらのページでも詳しく解説しています。
光回線モデムとは?ONUや無線LANとどう違うの?

ちなみに、ルーターは、パソコンなどにIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)を割り振る役割をもっています。
これをサーバー機能と言います。

サーバー機能によってパソコンはインターネットの世界とやり取りをすることができるようになるのです。

かつてルーターは有線で1台のルーターに複数の機器をLANケーブルでつなげて使う方式でしたが、その後無線ルーターが普及しました。

無線LANが普及し始めた当初は、機器との相性が悪ければ、接続できず不便でしたが、世界標準の無線LANの規格に統一され、多くの機器で安定した無線通信を行うことができるようになりました。
この無線LAN世界基準に「Wi-Fi」という名前が付けられたのです。

現在はほとんど全てのパソコンやスマホなどの機器がWi-Fi規格でインターネットに無線接続することができます。
そのためルーターにWi-Fi機能をつけて複数の機器をWi-Fi方式の電波で結ぶものも登場しました。
これは、「Wi-Fiルーター」と呼ばれることもあります。

ルーターなしでも光回線は使える?必要性は?

ルーターなしでも光回線は使えます。
ただしルーターなしでインターネットを使える端末は、基本的には同時に1台のみ。

昔はパソコンも高価で一家に1台でしたが、現在はスマホやタブレットが普及し、ゲームもオンラインになるなど1人数台の機器を使っているので、ルーターなしというのは現実的ではなくなってきています。
最近のテレビや掃除機、エアコンなどの家電もWi-Fiで繋がり操作できるので家庭にルーターは必須と言えるでしょう。

ちなみに光回線の接続に必須のONUについても以下のページでも解説していますので、参考にしてみてください。
光回線モデムとは?ONUや無線LANとどう違うの?

ちなみにフレッツ光や他の光回線のルーターは購入することができる?

結論から言うと、フレッツ光や他の光回線のルーターは購入することはできません。
機器類は、基本的にレンタルされるようになっています。

フレッツ光東日本の場合は、フレッツ 光ネクスト ギガファミリー/ギガマンション・スマートタイプがwi-fi付きのプランとなっています。
これを選んだ場合、wi-fi機器レンタル料も含まれているので、新たにレンタル代を払う必要はありません。

ただし、フレッツ光に西日本の場合は、プランの料金にルーターレンタル料が入っていないので、利用するには、オプション料金が必要になります。また、無線を利用するには、ホームゲートウェイに差す無線LANカードがレンタルされます。これを利用することで、Wi-Fiが使えるようになります。

レンタルしたくない人は、フレッツ光のアクセス回線に対応した、他社から出ているブロードバンドルーターから選んで、自分で用意することになります。
ひかり電話を使用する際は、ルーターが必要ですが無線機能が使えない状態での貸し出しです。
自分で機器を用意する場合は、しっかり確認して光回線に対応したものを選ぶようにしましょう。
フレッツ光の場合は、他社ブロードバンドルーター一覧のページで確認できます。

その他の光回線の場合も、対応ルーターは事前に確認しておいた方がいいでしょう。

フレッツ光東日本戸建て→フレッツ 光ネクスト ギガファミリー5,170円+プロバイダ料/月

マンション→マンションギガマンション・スマートタイプ3,355円+プロバイダ料/月

フレッツ光西日本光電話を利用する場合→無線LANカード110円/月

光電話を利用しない場合→無線LANカード110円/月+ホームゲートウェイ275円/月

ルーターの価格は?どれくらいのものを選べばいい?

ルーターの価格はだいたい3,000円くらいから20,000円弱ぐらいに渡っています。
価格が高額になるものほど、速度が速く、たくさんの機器を繋いでも安定する傾向があります。
また簡単に接続できるなど操作性もよくなっています。

速度にこだわりがなく、ご家庭でネットや動画を見るぐらいで、速さもそこそこでよい場合は3000円ぐらいのものでよいでしょう。

標準的なものをお求めなら5,000円から8,000円くらいのものを選ぶと、操作性もよく速さや電波の強さも十分でしょう。

オンラインゲームや動画をよく見るなど品質がよいものを求める場合は1万円以上のものを選ぶとよいでしょう。

ルーター選びのポイント

ルーターを選ぶ際のポイントは、無線LAN(Wi-Fi)の規格は現在6つあります。IEEE802.11までは同じですが、その後が古い順からb、g、a、n、ac、adとあります。

無線LANの周波数帯は2.4GHzと5GHzがあり規格によって周波数帯や速さが違うのです。そのため、通信機器にあった規格のルーターを選ぶとよいでしょう。

ルーターの規格は複数の規格を組み合わせて11ac/n/a/g/bなどというように扱えるものがほとんどです。
異なる周波数のものを切り替えや同時使用が可能な場合もあります。

11adが最新の規格ですが、まだ普及していません。
普及している最新規格は11acで、速さも早くて快適に使えます。

そのため、迷った時は、11acの規格に対応しているものを選ぶといいでしょう。

機器側の規格を確認

無線LANの規格が11acでも繋ぐパソコンやスマホなどの機器の、無線規格が合っていなければ意味がありません。
無線接続する機器側の規格についても確認しておきましょう。

適切な速さが出るものを選ぶ

どのくらいの速さを求めるのかによって、選ぶべきルーターも変わってきます。
光回線は速くて快適ですが、ルーターの規格が古くて遅い場合は、光回線の速さに対応できません。

ネットでホームページをみたり動画を少しみたりするぐらいならば、問題ありませんが、オンラインゲームをしたり、たくさんの動画をみたりする場合は速さが速いルーターを選ぶ必要があります。

アンテナ数をチェック

最近のルーターは複数のアンテナでデータを複合することができるMIMOという技術を採用しています。
アンテナの数が多いほど速度が早くなります。

アンテナ内蔵か外付け型か

アンテナが外に飛び出した形のルーターと内蔵しているルーターがあります。
外に出ているタイプは、アンテナの向きを自分で調整することができるので、より電波が入りやすいように使うことができることが利点です。

しかしデコボコしたアンテナが付いているので見た目はいまいちです。
また、突起部分があるので、お子さまがいるご家庭では危険と言えるかもしれません。

操作性の良さを確認

ルーターの操作性も重要です。
操作がややこしいと初心者には接続も難しくなります。
シンプルに操作できるものがよいでしょう。

例えば、最近はネットワーク設定もパソコンを使わずにスマホで設定できるものもあります。
アプリで簡単に使うことができるので、パソコンがなくても設定できます。

ビームフォーミング・MU-MINOなどの技術は取り入れられているか

最新技術のビームフォーミング対応ルーターは、ipv6のWi-Fiスピードを高速化する技術で障害物が多い電波が届きにくい場所でも快適にWi-Fiが利用できます。

また、MU-MINOに対応しているルーターは、複数のアンテナで同時に高速で送受信することで同時接続が快適になります。

ルーター付き回線終端装置

光回線を家庭に引くときには、回線終端装置(ONU)が必要です。
回線終端装置は、光回線に接続され、光信号をデジタル信号にして家庭のパソコンに送るもので、これがなくてはパソコンなどをネットにつなぐことはできません。

回線終端装置は必ず必要ですので、フレッツ光などの光回線を申し込むと貸してくれて宅内に設置されます。
この時にONUとルーターが一体となったものが設置される場合もあります。
ひかり電話やフレッツテレビを申し込んだ場合は一体型を設置されるようです。

ルーター機能が回線終端装置に内蔵されている場合は、ルーターを用意しなくてもそのまま使うことができます。
機器が増えないのでスッキリシンプルに利用できますね。
一体型ではない場合は別にルーターを用意しなければなりません。

おすすめルーター3選

BUFFALO 11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター)

手のひらサイズでコンパクトさがウリの価格帯が安いルーターです。
スッキリ置けてとても便利。
11acにも対応していますし、ビームフォーミングもついています。

小さなおうちではこれで十分。
コスパが非常によいと評判です。
Nintendo switchにも対応していますし、あらゆるパソコンやゲーム機スマホなどに使えます。

BUFFALO 【ipv6対応】 11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター)

7,000円台の標準的な機能のルーターで、人気があります。
設定がとても簡単でだれでも使いやすいのが特徴。

1階に置くと2階では繋がらないなどの口コミもありますが、概ね安定してつながるようです。
ビームフォーミングにも対応しており、普通の広さの1戸建てで数名の家族が、一般的な使い方をするのにはおすすめです。

BUFFALO 無線LAN親機 11ac/n/a/g/b

価格も高く高品質のルーターです。
外付けアンテナで従来品よりもエリアが拡大します。
セキュリティもしっかりしていて、来客用のゲストポート機能もあり家庭内ネットワークに入らずに来客もWi-Fiが使えます。

またUSB3.0ポートでハードディスクを繋いで高速NASのとしての利用も可能。
操作も楽々でスマホでも設定できます。

自分の光回線に合った規格のルーターを選ぶポイント

使用しているアクセス回線に対応しているだけではなく、周波数帯や速さも異なるため通信機器にあった規格のルーターを選ぶ必要があります。
有線LANの場合、LANポートの数が機器の接続できる数を表しています。

光回線で契約した際の回線速度と市販のルーターが対応している速度を確認が必要です。
契約回線がルーターよりも速い場合は、ルーターの性能で使える速度でしか利用ができません。
逆にルーターの性能が高くても、光回線の契約したプランの速度がそれほど高くなければオーバースペックですので、ただスペックが高いものを選ぶのではなく、速度が対応しているかどうかを確認しましょう。

ルーターの接続・設定の仕方

ルーターの接続方法は、まず光回線の回線終端装置(ONU)に接続します。
LANケーブルでONUをルーターのWANと書いてあるところに接続します。

それからはルーターによって、設定の方法が違うので、説明書をよく読んで作業を進めてください。

ルーターの設定ができたら今度はWi-Fiでつなぎたい機器をそれぞれ接続していきます。たいていの場合、ボタン一つで接続に対応させることができます。

またパソコンをルーターとつなぎ、プロバイダ情報を入力して接続設定することもできます。
最近では、付属のCD-ROMを使うことが多いようです。

ひかり電話などを使う場合は、回線終端装置にルーター機能があるホームゲートウェイというものを工事の時に設置される場合もあります。
ルーター機能がついていれば、新たにルーターを接続する必要はありません。

市販のルーターでひかり電話を利用したい場合はどうすればいいの?

ひかり電話を契約した際は、フレッツ光から専用のルーターが貸し出されます。
そこから、市販で販売されているルーターに取り換える際の手順を紹介します。

市販のルーターでひかり電話を利用する流れ

1.レンタルしたルーターの背の部分に「UNI」と記入された青いカバーを外す
2.UNIポート部分にLANケーブルとの接続確認
3.LANケーブルをつまみながらUNIポート部分から取り外す
4.対応機種のWANポートに差し込まれたLANケーブルをUNIポートへ
5.LANケーブルを「UNI」と記入された青いカバー内へ

機種別の作業の流れ
自分が現在レンタルしているルーターの機種の確認します。
「PR」「RV」「RT」「RS」の頭文字で始まる4種類のルーターがあります。
・「PR」機種の場合:背の部分にあるUNIポートを市販の対応機種に切り替え作業が必要
・「RV」機種の場合:NTTから送られるVDSL装置とひかり電話のルーターの取り換え作業
・「RT」機種の場合:電話ルータを対応機種に変更と回線終端装置もしくはVDSL措置の接続が必要
・「RS」機種の場合:対応の市販機種と取り換えと回線終端装置の接続が必要

ルーターの取替作業の注意点

・ルーターの切り替えが自分でできない場合は、派遣工事が必要となり料金が発生
・取り換えたひかり電話のルーターを返却するために連絡が必須
・ルーターのレンタル契約をしないまま市販ルーターを使用するとレンタル料金が発生
・LANケーブルのカバーを取り外した際、取り付けが困難の場合は大切に保管

ルーターを2台以上(複数)繋ぐことはできる?

普通の家庭で光回線一つの場合ルーターは1台で十分です。
2台繋ぐことはできますが両方をルーターの親機として使うと、両方が干渉しあってトラブルの元になります。

ただし繋ぎたい機器が多い、有線で繋ぎたい、家が広くて電波が届きにくいなどの場合は複数台のルーターを使うとも検討されるといいでしょう。
この場合はルーターを親機としてではなく、アクセスポイントやブリッジポートとよばれる中継機として利用してください。
ルーターのスイッチを切り替えることで簡単に設定できます。

ベストな置き場所は?

ルーターは、一戸建てや広い家の場合、離れすぎると電波が届かなくなることがあります。隅の方に設置すると、逆サイドの端の方には届かない場合もあります。
ですからなるべく家の真ん中、中心におくのがよいでしょう。

ルーターのレンタルサービスってどう?

光回線サービスによっては、ルーターのレンタルを行っている場合もあります。
最適なルーターをレンタルし、設定も簡単にできるので初心者には好都合ですが、レンタル料として月額料金がかかりますし、ルーターを購入した方が安くて機能が高いものが手に入ります。

以下、各光回線契約のルーターレンタルサービスについて簡単にまとめておきます。

ソフトバンク光

光BBユニットレンタルとしてルーターがレンタルされます。
光電話やひかりテレビを使う場合は、光BBユニットが必ず必要でオプションに加入しなくてはいけません。
光BBユニットのレンタル料金は月額513円です。

無線でインターネットを楽しみたい人向けには、Wi-Fiマルチパックというサービスがあります。
Wi-Fiマルチパックの料金が月額550円。
光BBユニットもつけなければWi-Fi接続ができないので、月額1,063円も余分にかかります。

ただし、ソフトバンクユーザーなら、これらのオプションと光電話をセットにした「光セット割」に申し込みをすると月額550円で利用ができます。
光BBユニットは特別な設定もいらず、また速度も最適になっていて速いという評判です。

しかしながら、2年間以降は高くなるので、光電話が必要ない場合は、自分で無線LANを購入した方がいいでしょう。

市販の無線ルーターを手に入れて自分で設定すると、月額料金はかかりませんし、問題なくつながります。

ドコモ光

ドコモ光では、無線LAN機能なしのひかり電話対応ルーターは無料で使えます。
東日本エリアでは、無線LAN機能があるルーターを月額330円で、西日本エリアでは無線LANルーターを110円でレンタルしてもらえます。

フレッツ光

上でも説明した通り、NTT西日本の場合は、ひかり電話利用の場合は、無線LAN付きのホームゲートウェイが月額110円で利用できます。
電話利用でない場合は110円プラス、ホームゲートウェイ代金で275円必要です。
合わせて385円ですね。

NTT東日本の場合は、フレッツ 光ネクスト ギガファミリー/ギガマンション・スマートタイプに加入すれは、無線LANルーターを無料で利用することができます。

その他のプランに契約中の方は、825円でルーター付きのホームゲートウェイとLANカードがレンタルできます。
ひかり電話を使う場合は、無料~825円と契約内容によって料金が変わってきます。

結構お高いので、自分でルーターを買って設定した方がやはりお安いのではないでしょうか。

auひかり

auひかりのルーターのレンタル料金は550円です。
ただし携帯電話やスマホとauひかりをセットにしたauスマートバリューに入ると永年無料になります。
これは結構お得ですね。

いかがでしたか?光回線でのルーターについてご紹介しました。
複数のパソコンやスマホなどの機器を利用するために、ルーターというものが必要であり、無線LANを使えばWi-Fiでインターネットを利用できるということがご理解いただけましたでしょうか。

ルーターにもいろいろの種類がありますので、必要な機能にあわせて、よりよいルーターを選び、快適なネット生活をお送りください。

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この記事を書いた人
福田ありさ

福田ありさ

ぴかまろ編集・ライティング担当。光回線の販売経験を活かして、インターネットサービスのあれこれをわかりやすくお伝えできるように日々奮闘しています。家でも光回線やスマホサービスを色々試しており、ユーザー目線でリアルな情報を発信できたらと思っています!よろしくお願いします。

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